貸倒引当金(評価勘定)貸倒引当金繰入(費用)日商簿記三級編

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貸し倒れ

1、決算整理仕訳

①貸倒引当金の設定(設立時)
貸倒引当金 / 貸倒引当金繰入

②貸し倒れ引当金の設定(差額補充法)
貸倒引当金繰入 / 貸倒引当金
or
貸倒引当金 / 貸倒引当金戻入(収益)

2、貸倒れ処理

①当期の場合
貸倒損失(費用) / 売上債権

②前期以前の場合
貸倒引当金 / 売上債権

3、貸倒れ処理した売上債権を回収

①当期の場合

②前期以前の場合

当座預金 / 償却債権取立益(収益)

1、決算整理仕訳

貸倒引当金の設定①

貸倒引当金(評価勘定)

翌期の売上債権(売掛金・受取手形)の貸倒れに備えて設定する勘定科目。

貸倒引当金繰入(費用)

翌期に貸倒れる可能性のある貸倒損失を当期に計上するための勘定科目。

貸倒引当金の見積額の算出式

貸倒引当金の見積額 = 売上債権の期末残高 × 貸倒実績率

売上債権の期末残高100円に対して、3%の貸倒実績率により貸倒引当金を設定した。

貸倒引当金の設定② 差額補充法

前T/Bに貸倒引当金の残高がある場合。

貸倒引当金の補充額の算定式

貸倒引当金の見積額 - 前T/Bに貸倒引当金の残高 = プラス or マイナス

プラスの場合

貸倒引当金繰入(費用)を計上する。

貸倒引当金の見積額100円 - 前T/Bに貸倒引当金の残高20円 = +80円

貸倒引当金の見積額に必要な分80円を、貸倒引当金に繰り入る。

マイナスの場合

貸倒引当金戻入(収益)を計上する。

貸倒引当金戻入(収益)

貸倒引当金の見積額 - 前T/Bに貸倒引当金の残高がマイナスの時に使用する勘定科目。

貸倒引当金の見積額100円 - 前T/Bに貸倒引当金の残高120円 = -20円

貸倒引当金の見積額より不必要な分20円を、貸倒引当金より戻し収益に振り替える。

2、貸倒れ処理

当期に発生した売上債権が貸し倒れた場合

貸倒損失(費用)

当期に発生した売上債権(売掛金・受取手形・クレジット売掛金・電子記録債権)が貸倒れた時に使用する勘定科目。

①売掛金100円が貸し倒れとなった。

前期以前に発生した売上債権が貸し倒れた場合。

貸倒引当金の残高 80円

貸倒引当金の残高を超えない場合

売掛金60円が貸し倒れた。

貸倒引当金の残高を超える場合

売掛金100円が貸し倒れた。

3、貸倒れ処理した売上債権を当期に回収。

当期の場合

前期以前の場合

※貸倒引当金勘定や売上債権勘定は使わない。

償却債権取立益(収益)

前期に貸倒れ処理した売上債権を回収した時に使う勘定科目

前期以前に貸倒れ処理をした売掛金を回収した。

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